太平洋興発3棟が強度不足 札幌市が通知



 札幌の耐震偽装問題で、太平洋興発(本社・東京、東証1部上場)は27日、札幌市内で分譲したマンション3棟について耐震強度が基準を下回っていたと同市から通知を受けたと発表した。

 これらは札幌市が同日の市議会で強度不足だったと公表した4棟のうちの3棟。物件名は公表しないとしている。

 同社は今後、「国土交通省ガイドラインに従い誠実に対応する」としており、別の計算方法で再計算し、基準を下回った場合は補強工事するとみられる。

 同社によると、問題の3棟の耐震強度は基準の73%−77%だった。設計監理を依頼した元請け設計事務所が、浅沼良一・2級建築士に構造計算を下請けに出していたという。このほかに浅沼建築士が構造計算した同社のマンションは4棟あるといい、うち3棟について独自で再計算しているという。
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2006032701006497_National.html