8月の新設住宅着工戸数38.3%減 9カ月連続で前年実績下回る

2009.9.30 15:40
 国土交通省が30日発表した8月の新設住宅着工戸数は、前年同月比38.3%減5万9749戸となり、単月では昭和40年1月以降3番目に低い水準となった。前年実績を下回るのは9カ月連続。分譲住宅のうち、マンションの着工戸数が71.7%減の4577戸となり、集計を開始した昭和60年以降で過去最低を記録した今年7月の3961戸に次ぐ低水準となったことが大きく響いた。
 分譲一戸建て住宅は24.3%減の7642戸で、分譲住宅全体では53.5%減の1万2270戸、持ち家住宅は20.0%減の2万5147戸、賃貸住宅は42.2%減の2万2141戸となった。国交省は「雇用、所得情勢や資金調達環境の悪化に加え、分譲マンションは在庫調整局面が続いている。経済情勢の回復がなければ反転はない」と分析している。
 地域別住宅着工戸数は、首都圏が37.8%減、中部圏が41.0%減、近畿圏が39.1%減と、軒並み落ち込んだ。その他地域も37.6%減った。
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090930/biz0909301541009-n1.htm