マンション15件強度不足か 無作為調査で設計ミス判明

 国交省は27日、耐震強度偽装問題を受け無作為に選んだ全国の10階建て前後のマンション389件の構造計算書を調査し、15件で不整合など強度不足の疑いが見つかったと発表した。いずれも偽装ではなく設計ミスの可能性が高いという。

 国交省は、関係自治体を通じて設計者らに事情を聴くなど精査し、強度不足が確認されれば改修を求める。

 調査は、姉歯秀次被告(49)以外の建築士が構造計算した物件で偽装が見つかったため、最近5年間に建築確認したマンション約6000件から389件を選び2月に着手。221件の調査が終わり、構造図と構造計算書の不整合などのミスが15件あった。

 また同省は、国指定の民間確認検査機関が建築確認した103件の別の抽出調査で、東京都大田区の14階建て分譲マンションの強度不足を確認したと発表。

(共同)
(2006年12月27日 21時56分)
http://www.tokyo-np.co.jp/flash/2006122701000636.html