福山駅再開発 章栄不動産が参加 '06/7/14

 JR福山駅南口の福山市東桜町(福山繊維ビル)で再開発事業を進めている福山駅前開発(福山市)は十三日、地上二十七階建てマンション棟の事業参加者に地場大手の章栄不動産広島市中区)を決めた。本年度中に不動産売買の正式契約を終え、二〇〇七年度着工、〇九年度完成を目指す。(中島大)
 両社は十三日、福山商工会議所ビルで売買契約締結を前提にした基本協定書に調印した。章栄不動産がマンション棟五階以上の約百四十戸のうち、地権者分を除く約百二十戸を取得、分譲することで合意した。
 章栄不動産によると、同社では初となる免震構造を採用するほか、駅前の景観に配慮したデザインにする。都心という立地から幅広い世代の入居を想定し、ワンルームから百平方メートルを超える4LDKまで多様な間取りを想定している。中心となる分譲価格帯は三千万―三千五百万円。
 昨年十一月に事業認可を受けた再開発の事業費は約百二十一億円。地権者らでつくる福山駅前開発が施行主となり、マンション、二百室規模のホテル、商業ゾーン、クリニックモールで構成する高層複合ビルの建設を計画する。今後は〇九年度の完成に向け、本年度中に地権者の最終的な合意形成が図れるかどうかが焦点となる。
 福山駅南口では、伏見町地区でも民間による再開発計画が進み、四十三階建てマンションなどの建設を計画している。
地域・写真ニュース | 中国新聞アルファ