ウィニー情報悪用、他人IDで入金図った男を逮捕

 ファイル交換ソフトWinnyウィニー)」で感染したウイルスによって流出した他人のIDなどを使って金融機関にインターネット接続し、自分の銀行口座に入金しようとしたとして、兵庫県警生活安全企画課などは30日、長崎市神ノ島町、無職宮崎龍穂(たつほ)容疑者(27)を不正アクセス禁止法違反容疑などで逮捕した。県警によると、ウィニーを介して流出した個人情報の悪用が刑事事件として摘発されたのは初めてという。

 調べでは、宮崎容疑者は兵庫県加西市の公務員男性(33)のIDやパスワードを入手、5月27日にみなと銀行、同29日に但馬銀行のインターネットバンキングにそれぞれ接続、男性の口座から計15万円を自分の口座に入金しようとした疑い。

 宮崎容疑者は「他人の生活をのぞいてみたかった」と容疑を認めている。ほかに同様の手口で約150人のパソコンに侵入したといい、県警は余罪がないか調べる。

(2006年07月01日 読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20060701p301.htm