業務引き継ぎ承服できず イーホームズ廃業で新宿区

 耐震強度偽装事件で、指定確認検査機関「イーホームズ」(東京都新宿区)が5月末に廃業する方針を決めたことを受け、省令で一部の業務引き継ぎが義務付けられている新宿区は2日、「承服できない」とする要請書を国土交通省と東京都に提出した。

 同区によると、確認検査機関が廃業や指定取り消しになった場合、保存されている建築確認の関係書類やその後の証明書発行業務は、建物の所在地の特定行政庁(自治体)に移ると定められている。

 新宿区が引き継ぐのは建築確認だけで約700件に上るといい「財政的にも人的にも保管スペース確保の面からも、過大な負担を強いられる」として、国交省と都に「適切な対応」を求めている。
2006年05月02日19時07分
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060502/20060502_052.shtml