イーホームズ、SBIホールディングスの傘下に

耐震強度偽装

 SBIホールディングスと同社の北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は4日、民間の指定確認検査機関、イーホームズ(東京都新宿区)の発行済み株式総数の49%を同社の藤田東吾社長などの大株主から取得し、事実上、傘下に収めると発表した。


 SBIが40%、北尾CEOが9%をそれぞれ取得する。株式は10日に受け渡される予定。

 SBIは住宅関連事業を強化するのが狙いだ。イーホームズは、耐震強度偽装事件で多数の偽装を見逃したとして批判を浴びていた。

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 イーホームズ本社では4日夜、残業していた同社幹部が報道陣の問い合わせに応対。「(藤田)社長も社員も通常いつもと変わりなく勤務しており、株式譲渡については全く聞いていない」と寝耳に水の様子。

 同社は姉歯秀次・元1級建築士(48)による耐震偽装が確認された98物件のうち、37件の偽装を見逃しており、国交省が指定取り消しを含めた厳しい処分を検討している。
(2006年4月4日22時9分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060404ib24.htm